昨日まで取り込めたCSVやExcelが急にエラーになったとき、成功ファイルとの比較から原因を絞る確認順を利用者向けに解説します。
確認の流れ
まず「中身」より「変わった所」を探す
インポート処理は、画面上では同じに見えるファイルでも、列名、列数、保存形式、文字コード、日付の書き方などが少し変わるだけで失敗することがあります。特に取引先の出力ソフトが更新された、担当者がExcelで開いて保存し直した、出力条件を変更した、といった直後は形式変更を疑います。
| 確認項目 | よくある変化 | 利用者が見る場所 |
|---|---|---|
| 列・ヘッダー | 列追加、列順変更、末尾空白 | 1行目と列数 |
| CSV構造 | 引用符、セル内改行、区切り文字 | テキスト表示 |
| 文字コード | UTF-8 / Shift_JIS / BOM | 保存形式 |
| 値の書式 | 日付、先頭ゼロ、桁区切り | 対象列の数件 |
確認は「大きな構造」から行う
最初に列数とヘッダーを見ます。ここが違えば、文字コードや個々の値を細かく見る前に原因候補をかなり絞れます。次にCSVの区切りや引用符を確認し、その後に文字コード、日付、数値、空欄率などを見ます。順番を決めると、同じ場所を何度も確認せずに済みます。
成功ファイルは最も身近な「仕様書」になる
正式なインポート仕様書が手元にない場合でも、以前正常に取り込めたファイルには「実際に受け入れられた形式」が残っています。前回と今回の差を見つけたら、すぐ一括修正せず、その差が意味のある変更かどうかを確認してください。例えば商品コードの先頭ゼロは、数値としては不要でも識別子としては必要な場合があります。
①列・ヘッダー → ②CSV構造 → ③文字コード → ④日付・数値 → ⑤空欄、の順に確認すると切り分けやすくなります。
文字化けしているからUTF-8へ変換、列がずれて見えるから列を削除、と先に加工すると、元の原因が分からなくなることがあります。まず原本を残し、コピー側で検証してください。取引先から受け取ったファイルなら、出力元で仕様が変わった可能性も含めて確認すると、毎回手作業で直す運用を避けやすくなります。
よくある失敗:原因を決めつけて先に保存し直す
Import Doctorでは、この記事で説明した考え方を使って実際のデータや条件を確認できます。
